歴史が息づく様式の美学。京都市指定文化財「長江家住宅」
北棟主屋は、1868年(慶応4年)に、南棟主屋は、1907年(明治40年)に建てられた。
典型的な職住一体の京都室町呉服卸商家のたたずまいを今に遺している。
京都市指定文化財。
Updated Date : 2019-11-02 09:25:55
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長江家住宅
長江家三代目の大坂屋伊助が、文政5年(1822)に、現在地に、35坪の土地家屋を買得、呉服商を営んできた。
五代目の元治元年(1864)、禁門の変による京都大火で家屋はすべて消失。
その後、慶応4年(1868)に再建(現北棟主屋)。
六代目長江伊三郎が明治39年(1906)、南隣地を取得し、同40年(1907)同地に表屋造の主屋南棟、離れ座敷などを新築、新蔵を移建した。
南棟主屋(写真左手側):1907年(明治40年)に建てられた。
北棟主屋(写真右手側):1868年(慶応4年)に建てられた。内部非公開。
1915年(大正4年)に、職住機能の大半を南棟に移し、以降、江戸時代より86年間店舗兼住居としていた北棟は、隠居所として利用されるようになる。(北棟は内部非公開)
2005年(平成17年)4月1日、長江家住宅の北棟(内装を除く)、南棟、離れ座敷、化粧部屋、土蔵2棟の6棟が、「京都市有形文化財」に指定される。
全体の間ロは7間(13m)、奥行30間(54m)で、200坪(700㎡)余の典型的な職住一体の京都室町呉服卸商家のたたずまいを今に遺している。
長江家住宅へのアクセス
京都市下京区船鉾町新町仏光寺上ル
35.00179651585916
135.7566029949885
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10代のあどけなさと輝き 「舞妓と町家」 - 写真特集 - 朝日新聞デジタル&TRAVEL
長江家(袋屋)
通り庭
土間は真っ直ぐ奥へ続いており、暖簾をくぐると台所。
壁に沿って、井戸・流し・竈(かまど)・戸棚が順に置かれている。
流しのことを「はしり(走り)」と言う。
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長江家(袋屋)
竈口が3つある「三つへっつい」
竈のことを「へっつい」とも言う。
おくどさん(竃)の上部に荒神棚を設け、台所の神、三宝荒神を祀っている。神が宿るといわれている荒神松、福を招く布袋七体を左右に置き、愛宕火符を貼り、火の用心、家内安全、商売繁盛を願うのは、先祖代々、受け継がれてきた商家の祈りである。
火袋
通り庭の台所部分を「走り(はしり)」といい、その上部の吹き抜け空間は、「火袋」と呼ばれ、煙出しや通気、採光という機能を果たしている。
資料
長江家住宅の間取り図
京町家における暮らしのデジタルアーカイブ ―長江家住宅収蔵品データベースの構築―
京都市:新指定・登録文化財 第23回京都市文化財
京町家における暮らしのデジタルアーカイブ ―長江家住宅収蔵品データベースの構築―
バブル崩壊で生き残り 京町家と して市の文化財に
京都市指定有形文化財「長江家住宅」の新たな管理人 山中琢人
船鉾(対面に船鉾のねぐらがある)
京都の夏は祇園祭が最高! 出陣の鉾『船鉾(Funeboko)』 - OpenMatome
船鉾は新町通綾小路下ル船鉾町にいます。室町時代、応仁の乱の以前に生まれてます。船鉾の船首には鷁(げき:想像上の鳥)をかかげ、前祭(さきまつり)の殿を飾る「出陣の鉾」です。
『舞妓さん撮影会』の会場として利用させていただきます
『舞妓さん撮影会』の会場として利用させていただきます
京都の町家やお寺など歴史のある舞台で、舞妓さんの踊りを見たり、舞妓さんとコミュニケーションを楽しみながら撮影します。少人数の撮影会ですので、思う存分に撮影をお愉しみいただけます。
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