知られざるお堂~「矢田観音堂」 『現在の矢田寺の旧地』
矢田観音堂(下京区矢田町)の場所にはかつて矢田寺があった。寺は奈良の矢田寺の別院として創建されたが、豊臣秀吉の都市改造で三条寺町に移転した(本尊は日本で初めての地蔵菩薩)。だが移転に際し石の観音だけは一夜にして地中に深くめり込み動かなくなった。町内の人びとはこれを徳として長く大切に守ってきたという。
Updated Date : 2024-10-14 15:16:53
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矢田観音堂
祀られているのは、御影石の大きな石像で、華やかな瓔珞(ようらく)が額を飾り、両鬢(びん)から胸まで垂れかかった姿という。現在は個人の私有地になっているため仏像の拝観は容易ではないかもだが、機会を見てぜひ面会を試みたいものである。
なお関心のおありの方は新編「洛中生息」ちくま文庫(杉本秀太郎著)を参照されることをお薦めする。
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京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町
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