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ダイエットから生活習慣病まで、今話題の糖質制限とは「今西康次」医療講演動画
糖尿病やダイエットは、カロリー制限から低糖質(糖質制限)へ大きなパラダイムシフトがおきています。 今西康次医師の2014年6月宇治での医療講演です。 ここに登場する「肥満の原因」「砂糖は毒」「ヒトはなぜ太るのか? 」「日本での先駆者たち」などもまとめました。
Updated Date : 2017-05-12 15:09:15
Author ✎ Kyoto Culture
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ダイエットから生活習慣病まで、今話題の糖質制限とは。2014年6月宇治での医療講演
今西康次(いまにしやすつぐ)プロフィール 日本小児科学小児科専門医 日本医師会認定健康スポーツ医 日本体育協会公認スポーツドクター 日本プライマリ・ケア連合学会指導医 1961年京都生まれ 洛南高等学校卒業。ドラゴン桜のモデルである竹岡広信君(駿台講師)や衆議院議員の山井和則君がクラスメイト。 名古屋大学理学部卒業。(株)電通国際情報サービスにシステムエンジニアとして12年余り勤務。長女を心臓病でなくした経験をきっかけに35歳で医学部へ。 2003年大分医科大学卒業。 沖縄中部徳洲会病院にて初期研修2年。小児科研修1年。 2006年4月より聖路加国際病院小児科専門研修医、10月より小児科チーフレジデント。 2007年4月より中部徳洲会病院小児科。 2009年12月日本小児科学会専門医 2013年9月~南部徳洲会病院小児科部長 2012年2月 東京マラソン 3時間58分57秒
・ヒトには血糖値を下げるときに体を太らせる仕組みがある ・血糖を上げる糖質とは、消化されて「糖」として吸収されるものすべて ・糖質をコントロールするだけで、減量でき、生活習慣病の多くが改善する。
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糖質とは、消化されて「糖」として吸収されるものすべて
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ご飯一杯は、角砂糖15個分
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食べないといけないものをしっかり食べる!
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ダイエットを成功させるためには「中毒」を直す! 「食べないようにする」
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NHK special 病の起源「糖尿病 肥満の原因」
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768
2008年に放送された「NHKスペシャル 病の起源 糖尿病」より肥満のメカニズムについて解説している部分を抜粋しています。
食事に含まれる炭水化物や糖は、小腸で吸収され血糖として全身に運ばれる。 すい臓でインスリンというホルモンが作られ血液中に分泌される。 インスリンは血液中の糖を細胞に取り込むために重要な役割を担う。
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
筋肉などの細胞の表面にあるインスリンの受け皿「受容体」。
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
ここにインスリンがはまると細胞は扉を開き糖を吸収する。
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
取り込まれた糖はエネルギー源として使われる。
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
インスリンが働き脂肪細胞に蓄えられる。
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
全身の脂肪細胞が膨らんだ状態これが「肥満」
NHK special 病の起源 糖尿病 肥満の原因 最短編集) 1分27秒 1024x768 - YouTube
2012年2月2日英科学誌ネイチャーで発表:「砂糖は毒」なので課税すべし
The toxic truth about sugar(2 FEBRU A RY 2012 VOL 482 NATURE )
Added sweeteners pose dangers to health that justify controlling them like alcohol, argue Robert H. Lustig, Laura A. Schmidt and Claire D. Brindis.
2012年2月2日付けの英科学誌ネイチャーで発表 砂糖はアルコールやたばこと同じく、身体にとって毒なので、課税することでコントロールすべし。 米カリフォルニア大学のラスティング教授ら。
The Toxic Truth About Sugar with Robert Lustig, MD
Robert H. Lustig, MD, and a team of UCSF researchers argue that sugar should be controlled like alcohol and tobacco to protect public health. In a new report, they maintain that sugar is fueling a global obesity pandemic, contributing to 35 million deaths annually worldwide from non-communicable diseases like diabetes, heart disease and cancer.
肥満における「カロリー神話」を覆した力作「ヒトはなぜ太るのか? 」ゲーリー・トーベス著
ヒトはなぜ太るのか? | ゲーリー・トーベス
目次 イントロダクション原罪 第1部 物理学ではなく,生物学の問題である 1 彼らはなぜ太っていたのか? 2 食べる量を減らすことのあいまいな利益 3 運動のあいまいな利益 4 1日20カロリーの重要性 5なぜ私が、そこで、そのとき太ったのか? 6 サルでもわかる熱力学その1 7 サルでもわかる熱力学 その2 8 精神の病 第2部 肥満症入門 9 肥満の法則 10 「脂肪嗜好」を取り巻くよもやま話 11 脂肪調節機構入門 12 なぜ私が太り、あなたは太らないのか(逆もしかり) 13 私たちにできること 14 不公平が生む悪循環 15 ダイエットはなぜ成功し、失敗するのか? 16 太る炭水化物に関するよもやま話 17 肉を食べるべきか、それとも野菜か? 18 健康的な食事の本質 19 結末
肥満における「カロリー神話」を覆した力作 評:江部康二(高雄病院理事長) 肥満の元凶はインスリンによる脂肪蓄積,「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」 著者のゲーリー・トーベスは,雑誌『サイエンス』の他『ディスカバー』『アトランティック』『ニューヨークマガジン』などに記事を寄稿している科学ライターであり,カリフォルニア大学公衆衛生バークレー校で研究員も務めている。米国科学ライター協会,米国物理学会,パン・アメリカン健康機構などの賞を獲得していることが彼の実力を示している。本書は,その彼が10年以上かけて完成させた力作である。豊富な科学的根拠により,カロリーを過剰摂取するから太るという従来の「カロリー神話」を真っ向から覆すことに成功した。 まずは,本書のエッセンスを簡単に紹介してみよう。 肥満の元凶はインスリンによる脂肪蓄積であり,その血中濃度と総量が関係する。そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物のみである。ハーバード大学医学部元教授のジョージ・ケーヒルが著者に言う。 「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」と。 摂取するエネルギーと消費するエネルギーのバランスにより,体重の増減が決まるというのが従来信じられている「カロリー神話」であるが,これは消費するエネルギーを固定的に考えていることから来る誤解である。摂取するエネルギーと消費するエネルギーは相互に依存する。 2007年,ハーバード大学医学部長であるジェフリー・フライアーは論文を発表し,「動物の食餌量を減らすと消費エネルギーを減らすので,いったん体重が減少しても,食餌量を元に戻すと体重も元に戻る」と報告した。ヒトにおいても同様と考えられ,過去にカロリー制限食が減量に失敗し続けたのも当然である。 卵巣摘出ラットの動物実験も興味深い。このラットに好きなだけ餌を与えたら過食して瞬く間に肥満となった。次に,同様の手術後ラットに術前と同じだけの食餌量に制限したところ,驚くべきことに過食ラットと同様に肥満になった。 エストロゲンはリポタンパクリパーゼ(LPL)の作用を抑制する働きがある。エストロゲンがないと脂肪細胞(の周囲の毛細血管壁にある)LPLが活発になり血中の中性脂肪を遊離脂肪酸(とグリセロール)に分解して,遊離脂肪酸を脂肪細胞内に取り込み中性脂肪に合成して蓄え太っていく。閉経後や卵巣摘出後の女性が太りやすいのも,この理屈である。 インスリンは脂肪細胞(の周囲の毛細血管壁にある)LPLを活性化させるので,脂肪細胞内に中性脂肪を蓄える方向に働く。これに対してホルモン感受性リパーゼ(HSL)は脂肪細胞内にあって,中性脂肪を遊離脂肪酸(とグリセロール)に分解して血中に放出させる作用がある。 つまり,脂肪細胞のLPLは内部に中性脂肪を蓄えて太らせる働きがあり,HSLは逆に内部の中性脂肪を分解して痩せさせる働きがある。インスリンは脂肪細胞のLPLを活性化させ,HSLを抑制するので,インスリンが分泌されると太りやすい。さらにインスリンは,血糖を脂肪細胞内に取り込み,中性脂肪として蓄えてしまう。 「我が意を得たり」の読後感,糖質制限の意味を論理的かつ科学的に論証 47年間,両大腿にインスリン注射を打った1型糖尿病女性の写真が本書に載っており,局所にメロン大の脂肪の塊が見られる。インスリン療法によりしばしば太る。『ジョスリン糖尿病学』には「食物摂取とは無関係の,インスリンの脂肪組織への直接的な脂肪生成効果」と説明されている。健康を損なうことなく,痩せていたいのであれば,炭水化物を制限し,血糖値とインスリン濃度を低く保たねばならない,というのが本書の結論である。 読後は「我が意を得たり」というのが感想である。本書にはアトキンスダイエットも登場しており,米国肥満治療における主流派(カロリー制限派)に対して炭水化物(糖質)制限の持つ意味を論理的かつ科学的に論証している。ジョスリン糖尿病センターでは,肥満のある2型糖尿病患者には炭水化物の比率を40%に推奨しており,日本のように50~60%ということはない。米国の一般的な内科医や産婦人科医などもジョスリン式が結構多いと思える。 本書では,ライフスタイル医学クリニックデューク大学センターの「砂糖なし,澱粉なし食」が巻末の付録で紹介してあるが,最も効果的な減量には,炭水化物の総量を1日20g以下に保つことが必要であるとしている。私が実践している高雄病院のスーパー糖質制限食でさえ1日40~60g以下なので,かなり厳しい設定と言いえる。私自身でさえも1日2食なので,20~40g/日である。 ともあれ,インスリンが脂肪細胞のLPLを活性化させ,HSLを抑制し,余剰の血糖を脂肪細胞に取り込んで中性脂肪に合成して蓄える,すなわち「三重の肥満ホルモン」がインスリンといえる。そしてインスリンを大量に分泌させるのは炭水化物,脂質,蛋白質のうち炭水化物だけである。ケーヒルの「脂肪を操るインスリンを,炭水化物が操る」は,けだし慧眼である。 糖質制限食そして人間栄養学に興味がある人は一読の価値がある。ぜひご一読を。
ドクター江部の糖尿病徒然日記  『ヒトはなぜ太るのか? そして,どうすればいいか』 書評
日本での先駆者たち
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